お灸は気持ちいい!
お灸のイメージは、我慢するのがつらいぐらい熱いとか、お灸のあとが「やけど」というのがありますが。
しかし、現在ではこのようなお灸をすることはほとんどありません。
最近は、痕が残らないお灸、熱くないお灸が喜ばれています。
皮膚の上に「灸点紙」という紙を敷いたり、皮膚とお灸の間にお塩、ニンニク、生姜、味噌などを挟み、熱さを和らげる方法もあります。
それから、熱さを感じさせないものとして、「もぐさ」の存在があります。
それは、「もぐさ」の燃焼温度が低いことです。
「もぐさ」は、よもぎの葉を乾燥させて作られています。
よもぎにはチネオールという揮発性の精油成分が多く含まれていますが、このネチオールのおかげで燃焼温度が低くなっています。
これまでよもぎによって作られた「もぐさ」は、何百年にもわたって使われてきています。
しかし、いまだにこの「よもぎ」に代わる植物は発見されていませんし、「もぐさ」に代わるものも発明されていません。
鍼の痛さと同様に、熱さに対する感覚も、人それぞれです。
同じ温度でも心地よく感じる人と、それとは逆に不快に感じる人がいるものです。
しかし、お灸はどんな方にでも、安全に、安心して、気持ちよく感じてもらうのがお灸の良さです。
0コメント